Youtubeでバーチャルユーチューバー(VTuber)の動画を見ている時に「あれ?バーチャルユーチューバーの仕組みどうなってんの?どう作ってるの?」って気になったあなた、私リアトと同じ疑問です。
本投稿では、バーチャルユーチューバーことVtuberの仕組みや作り方など裏側について調べたので紹介します。こういった仕組みを知っていると、バーチャルYoutuberの動画の楽しみ方がある意味、広がると思いますよ。
目次で概要をチェック
バーチャルユーチューバー(VTuber)の仕組みとテクノロジーの関係
バーチャルユーチューバーことVTuberの仕組みについて調べました。
「仕組みはこうなってるんだよーっ」ていきなり話を進めても面白くないので、バーチャルYoutuberの仕組みの説明の前に、なぜVTuberが2016年12月という時期以降、普及してきたのかっていうところを歴史をみながら考えてみたいと思います。
リアトも、なんとなくコンピュータグラフィックスが使われていて、モーションキャプチャーで動いているんじゃないかなぁって漠然とイメージしていましたが、2018年12月現在、世の中の進歩は結構なところまで進んでいることがわかりました驚。
VTuberを支える技術の進歩とは?
2016年12月にデビューしたキズナアイさんが、約2年たった2018年12月2日時点でチャンネル登録者数236万人と流行ったのか、なぜこのタイミングだったのかは技術の進歩とかなり密接な関係をしていることがわかりました。
別途、バーチャルYoutuberの歴史のページを見ていただくとわかりますが、バーチャルなキャラクターがYoutubeに登場するって意味だと、キズナアイさん登場の5年前となる2011年にYoutubeにはじめて登場しています。
ただ、その当時と今では技術の進歩レベルが全然違ったのです。
バーチャルな存在のYoutuberをメジャーにしていく
っていう企画はずっと以前からあったものの、技術が追いついたのが2016年12月以降っていうことになると言ってもいいかもしれません。
そのVTuberがこの時期に流行りだした2つの理由について紹介します。
VTuberがこの時期に流行った2つの理由とは?
では、以前と今の何が違うのかっていうことですが大きな理由は2つあって、1つは
1.Youtubeというインフラが整い世間に定着してきたこと
と言えると思います。
Youtubeだって結構な歴史があるわけですよ。私はIT畑なので最初の大変さやバックボーンのサーバ管理がどれだけ大変なのか、とかイメージ湧きますけども。
2005年にPayPal社のスタッフだった方が動画共有サービスを作ろうといってはじまったYoutubeサービスですが、2006年にはGoogle社が買収して、Google社のサービスとしてYoutubeが一気に広がり、日本でも普及し始めました。
ちなみに、日本のYoutuberとしてかなり当初から活躍してきたヒカキンさんがYoutubeに動画を初投稿した動画はこちら。
2007年9月と、かなり早い時期に投稿されていたことがわかりますね。
それから10年以上たった今・・・、
今や日本では小学生がスマホやタブレットで、音声検索で動画を検索するのが普通になってきていますが、こういったYoutube人気の定着と、Youtubeを見る人がものすごく増えたことという下地があって、次の理由の2つ目につながってきます。
VTuberがこの時期に流行った2つ目の理由は
2.モーションキャプチャー技術コストが下がってきたこと
が言えると思います。
モーションキャプチャーとは人間の動きを3Dモデルに反映させる技術の総称
このモーションキャプチャーという技術が映画の世界ではじめて脚光を浴びたのが映画「アバター」だと言われています。以降、ロード・オブ・ザ・リングをはじめ、多くの映画でもこのモーションキャプチャー技術が利用されるようになっていったようです。
ただし、このモーションキャプチャーという技術は凄く高価な技術で一般の人が使うのは当時は難しかったと思われます。モーションキャプチャーでの収録環境を作るのも数千万円だったという話ですし。
ですが、2016年5月に発表された低価格で高機能なモーションキャプチャーデバイス「PERCEPTION NEURON(パーセプション・ニューロン)」の存在が、一気に風向きを変えてくれました。
2016年5月のパーセプションニューロンの発表ニュース記事はこちら。
当時で21万円を切る価格で↑の製品が価格破壊を起こしてくれたわけです。
外食業界では、サイゼリアがイタ飯の価格破壊を起こしてくれたと思いますが、モーションキャプチャー技術の価格破壊を先の商品がもたらしてくれました。
その2016年5月から7ヶ月後となる2016年12月にキズナアイさんがバーチャルYoutuberとしてYoutubeデビューされたのは、興味深い関係だと思います。
VTuberを楽しむヘッドセットについて
ちなみに、2017年には「OculusRift(オキュラス・リフト)」というVRゴーグルも登場してますし、このゴーグルもモーションキャプチャーに利用可能という話。
さらに、2018年にはスマホもPCも不要なVRヘッドセット「OculusGo(オキュラス・ゴー)」という商品も3万円代で市場に出てきて、VRをより楽しむ環境が整いつつある状況です。
2018年末に開かれる人気バーチャルYoutuber(VTuber)のライブもオキュラスゴーで視聴する前提のイベントなどもあるようですね。
では、話をVTuberの仕組みの話に戻しましょう。
バーチャルユーチューバー(VTuber)が動く仕組みの裏側
バーチャルYoutuberが動く仕組みの裏側について、具体的な例も踏まえてみていきたいと思います。
バーチャルYoutuberが実際に動くまでをザックリみると、
- バーチャルYoutuberの外観を作る
- バーチャルYoutuberに動きをつける
- 動きに音を入れる
という3ステップだと思うので、どんな感じなのかザックリみていきましょう。
VTuberの外観を作る
バーチャルYoutuberのキャラクターの外観を作成します。
作成に使用するツールとしては無料ソフトの
「Blender」や「Metasequoia」が有名な様子。
↓の動画は、バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん、ねこますを「Blender」で作成している風景です。
髪の毛は正面から見た形を曲げて整える→Z方向に曲げる→全体の配置を調整する
を繰り返せば全部できるのじゃ。 pic.twitter.com/9rBIM2CdNf— けもみみおーこく公式 (@kemomimi_oukoku) 2018年1月31日
作成風景を見ることができる貴重な映像と言えますね。
VTuberに動きをつける(3D)
続いて、キャラクターに動きをつける工程で、先のモーションキャプチャーの技術が利用されます。
実際の人間の体にセンサーをつけて、動きを記録し、それを3Dモデルに反映させます。
使用されるツールとしては、先ほど紹介した「パーセプション・ニューロン」や「Kinect」(※Kinectは2017年に生産終了)が有名ですが、皇族商品も続々と登場している様子。
↓の動画で、モーションキャプチャーの反映の雰囲気がわかると思います。
3Dキャラクターが人間の動きと同じように動いてますね!
私達がよく見るバーチャルYoutuberの魂の存在の人たちも、↑とまったく同じではないでしょうが、似たような手段でキャラクターを動かしていると予想されます。
もう1つ、スタジオで収録されているモーションキャプチャー動画をご紹介。
かなり大掛かりですが、かなり動きもなめらかで我々が普段Youtubeで見るバーチャルYoutuberの動きに近くなってきていますね。
VTuberに動きをつける(2D)
またキャラクターの顔の動きは、カメラを使って頭の動きや口の動きといった表情を取り込み、それを3Dモデルに反映させるのが主流なようですが、最近は2DのバーチャルYoutuberも人気で、2DのバーチャルYoutuberでよくつかわれる「FaceRig」について紹介します。
2Dキャラクターを動かせるアプリとしては、「FaceRig」というPCソフトが有名なのでそのアプリのイメージ動画をご紹介。
ウェブカメラで撮った写真とキャラクターが連動する風景が撮られた動画も見ると、「へーっ」って気持ちになります。
VTuberに音を入れる
バーチャルYoutuberの魂の存在の人が放つ声についても触れておきましょう。
基本的に声優顔負け(あるいは本物の声優)がバーチャルYoutuberの声を担当されていることもあるようですし、ボイスチェンジのアプリを使って男性が女性、女性が男性の声をだすことも今は簡単にできる時代になっています。
音声合成ソフトウェアとしては「VOICEROID」というものが有名ですが、PCソフトはもちろん、最近はスマホアプリでも音声合成したり、変換してくれるソフトが多数登場しています。
VTuberに音を入れる方法については、色々なアプリやソフトがありますので、近々、別途調べてまとめてみたいと思います。最近のボイスチェンジャーは結構、凄いですよね。
(番外)さらに最近のVTuberの作り方
2018年に登場したVTuber「アメノセイ」さんという方がいるのですが、マウスコンピューターさんのCMでこのアメノセイさんの裏側が紹介されていて、作成風景や、作成の裏側を紹介してくれている動画があったので紹介します。
途中のアプリ画面では「MAYA」っていうキーワードが見えますが、3Dモデルの上にテクスチャで服をつけているのが結構、すげーなって思いました。
今後、どんどんバーチャルYoutuberを作る敷居は下がるのじゃないかなぁと思います。
まとめ
バーチャルユーチューバーことVtuberの仕組みや作り方について詳しくまとめました。また、バーチャルYoutuberの流行の裏にはモーションキャプチャーソフトの低価格化の恩恵もあるという話も紹介しました。
あと、スマホを使って自分でバーチャルYoutuberになる方法っていうのも気になる人がいると思いますので、そちらの記事を現在作成中です。完成次第、リンク入れますので、そちらの記事もお楽しみください。
ただ、バーチャルYoutuberの理解を深めるには、別記事のバーチャルYoutuberの歴史や、バーチャルYoutuberを支えるテクノロジーの理解もあった方がよいと思いますので、あわせてこちらの記事もご覧ください。
※完成次第、ここに関連記事を紹介します。
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