2018年のネット流行語大賞となったコトバがバーチャルYoutuber/VTuberですが、なんとこのvtuberというコトバを商標登録しようとしている企業があると知って、もし商標許可されたら、このコトバ使うのに費用が必要になるし、困る人が増えるでしょって思ってその詳細が知りたくなりました。
本投稿では、vtuber(Vチューバー)を商標登録した企業の申請結果を調べました。また、基本はvtuberのアバター(見た目)の商用利用OKやNGの情報も調べました。
※2019年1月時点の情報ですが、また進展があったら追記します。
目次で概要をチェック
vtuberを商標登録した企業の申請結果は?
2018年のネット流行語大賞ともなり、一般化しつつあるバーチャルYoutuber/VTuber(Vチューバー)というコトバですが、現在vtuberというコトバが商標申請されているようなので、
VTuberの商標登録の申請結果がどうなっているのか?
が気になったので調べました。
万一、商標登録が許可されてしまうと結構たいへんなことになってしまいますので。
そもそも商標って何?
まずは、商標とは何かですが、特許庁の商標制度の説明を抜粋すると
商標法第1条には、「この法律は、商標を保護することにより、商標の使用をする者の業務上の信用の維持を図り、もつて産業の発達に寄与し、あわせて需要者の利益を保護することを目的とする」とあります。
商標制度は、商品やサービスに付される目印、すなわち商標を保護することを定めて、その商標に対し、それが付された商品やサービスの出所を表示する機能、品質を保証する機能及び広告機能を持たせることにより、商標を使用する者の業務上の信用の維持を図ることを通じて、産業の発達に寄与し、一方で需要者の利益を保護しようというものです。
という内容。
簡単にいうと、商標は
その商品やサービスを認知してもらう為のトレードマーク
のことで、お米でいえば「コシヒカリ」「あきたこまち」などは商標で、商標登録した団体でしかこの名前を使うことができません。
なので、「くまモン」「ピカチュウ」「コカ・コーラ」はじめ、私達がテレビのCMで見る様は商品名は基本、商標登録されていて、他の企業や団体が使えないようになっています。
ちなみに、商標の登録には申請費用が必要で、最低でも
商標の出願料12,000円と登録料28,200円の合計40200円が必要という話。
vtuberが申請許可されたらどうなる?
なので、万が一「vtuber」の商標申請が許可されてしまうと、
- その企業以外でvtuberのコトバを使えなくなる
- 他社はよく似た商標のワードや、マークも使えなくなる
- 商標権のライセンスができて、継続更新により半永久的な権利になる
- 商標の使用差止めや、損害賠償が可能になる
ってことで、vtuberの商標登録がOKになってしまうと、あちこちでトラブルが発生しそうってことです。
こうなってしまうと、まぁ何かと面倒ですよね。
vtuberを商標として申請した企業の申請結果は?
商標の検索は特許庁公式HPからリンクされてるこちらの公式サービス「特許情報プラットフォーム」で検索可能なのでチェックしてみます。
2019年1月21日に調べた結果を見てみると・・・
2件ヒットしました。
具体的に見てみると・・・
2社が「Vtuber」「VTUBER」を出願中で、それぞれ審査中、審査待ちという状況だとわかります。
それぞれ詳細をみてみると・・・項番1の状況は
しっかり、電子出版物やオンラインの映像はじめ一通り商標登録しようとしていることがわかります。
ただ、2018年2月に出願されていて2019年1月でも審査中ですし、このままこの状況が継続されるのではないかと思われます。
項番2の状況を見てみると・・・
こちらの会社も、前述と同様に電子出版物や放送番組の制作で商標を取得しようとしていますね。
こちらは審査待ちですが、審査されないで終わってほしいですね。
ということで、2019年1月時点では
vtuberを商標登録している企業は存在しない
ということがわかりました。このままの状況でよいですよね。
vtuberアバターって商用利用は可能なの?
商標とは違いますが、バーチャルYoutuberのキズナアイさんはじめ人気のバーチャルYoutuberについて実はMMDの3Dモデルが配布されていることもあるので、商用利用などどうなっているのか、簡単に調べてみました。
ちなみに、MMDとは3DCG制作ソフト「MikuMikuDance(ミクミクダンス)」の略称で、プリセットされたキャラクターの3Dモデルを操作しコンピュータアニメーションを作成する3DCGソフトウェアを表します。
キズナアイのMMDデータの商用利用はどうなってるの?
商用利用について、バーチャルYoutuberの親分キズナアイさんからみていきましょう。
キズナアイさんのモデリングデータはこちらのページで配布されていますが、
詳細は、キズナアイ ライセンス条項という公式ページに具体的な内容が記載されています。
ライセンス条項を見ると
本キャラクターの名誉・品位傷つける行為をしないこと。
商用利用に関しては、当製作委員会より事前の承認を受けるものとする。
など、勝手に商用利用しちゃダメといったことが書かれています。
他のバーチャルYoutuberのMMDデータの商用利用はどうなってるの?
他にも、バーチャルのじゃロリ狐娘youtuberおじさん、ミライアカリさんなど有名どころのキャラクターがMMDデータも公開されていますが、基本は↑で抜粋したことと同じことが書かれていました。
ちなみに、輝夜月さん、電脳少女シロさんについてMMDモデルの配布はされていない様子。以前は電脳少女シロさんはMMDデータ配布されていたようですが、今はされていない様子。
なので、当たり前ですが企業がお金と時間と手間暇かけて作ったキャラクターを商用利用することは基本NGということがわかると思います。
商用利用可能なキャラを作れるアプリやツールがあるってマジ?
基本的に、企業がオリジナルのバーチャルYoutuberを作るために作成した3DのMMDデータは配布されても商用利用は禁止というのがわかったと思いますが、割とお手軽に3Dキャラを作れて、そのキャラについて商用利用OKというサービスが最近でてきたようなのでご紹介します。
サービスの名前は「Vカツ」で、300を超える設定項目を組み合わせて3Dキャラが作れるようです。
↑について詳細が書かれているVカツの公式ページはこちらです。
Vカツの説明ページをみると、
現在は300万円~400万円ほどが必要になるVチューバーアバター作成費用がなんと無料
と魅力的なコトバが書かれていますね。
リアトもあまり知らなかったのですが、PCでもスマホアプリ(ios、アンドロイドどちらもリリース)でも利用可能なようなので、ちょっと触ってみたくなりました。
Vカツを試してみた結果については、また近々記事にしたいと思います。
まとめ
本投稿では、商標の目的や意義や、vtuber(Vチューバー)を商標登録した企業が2社あってどちらも申請OKとはなっていないということをまとめました。また、基本はvtuberのMMDデータは公開されている場合もありますが商用利用はNGで「ルール遵守でキャラクターのイメージを落とさないように使ってね」ということでした。
Vカツについては無料で商用利用可能な3Dキャラが作れるツール・アプリということで、とてもおもしろそうなので別途試して、作ってみてどうだったかなどまとめたいと思います。その記事が出来たらリンクはります。
最後に、バーチャルYoutuberの年収や月収、あわせてキズナアイさんや輝夜月さんなど人気VTuberの収入を調べた話を紹介します。
→VTuber(バーチャルYoutuber)の年収や月収を調べてみた!キズナアイや輝夜月の収入は?
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